

女性生殖器の入り口である膣に先天的に問題があり不妊となる場合があります。膣がないので、当然月経はなく、性行為や妊娠もできません。卵巣、子宮、卵管があり、膣の一部が欠損している場合には人工的に手術で膣を造る事も可能ですが、子宮などに異常がある場合がほとんどなので自然妊娠はほぼ不可能です。処女膜閉鎖症は、正常な処女膜は完全に膣を塞いでいないのですが、先天的な異常により完全にふさがっている症状を言います。思春期になると膣や子宮に液体が溜まって腹痛を起こしたり、原発性無月経の原因となります。切開手術により正常な月経がはじまり、妊娠が可能な場合もあります。
また膣の形態に異常はなくても膣周辺の筋肉に起こる痙攣により、性交が出来ない為不妊となる可能性もあります。膣痙といい、自分の意志とは無関係で、外的な刺激やストレスなどの心理的な原因で反射的に起こるので、性交中の場合に痙攣すると挿入した陰茎が抜けなくなる事もあり、射精が困難で妊娠が難しくなります。
また一般に性病と言われる性行為感染症によって膣に炎症が起こる場合があります。カンジダ膣炎やトリコモナス膣炎、クラミジア膣炎が代表的で、初期段階であれば膣の炎症程度で済みますが子宮頸管や卵管、尿道などに炎症がすすむ場合もあります。当然妊娠は困難になります。また妊婦がカンジダ膣炎やクラミジア膣炎にかかると早産や流産になる確率が高まる事がわかっています。