

精液検査で重度乏精子症や無精子症などの結果が出た場合は、精子を製造する精巣の検査をします。陰嚢に局部麻酔をし睾丸の皮膚を切開し、精巣の組織を摘出します。直接細胞組織を調べる事で、精子がいるかどうか精巣の造精能力の有無を確認し、成熟した精子がいなかった場合どこまで機能しているか等の異常を詳しく知る事ができます。この時精子が一匹でも見つかれば、凍結保存をして顕微授精に備え、精子がいなくても、精子になる一歩手前の後期精子細胞があれば顕微授精をすることが可能です。
精液検査で精子が無精子症と診断されても、精巣で精子が作られていない場合と、精子は作られているのにも関わらず輸送経路にどこか問題があって精液の中に精子が含まれていない場合があり、それを区別する検査が、精管精嚢造影検査です。これはX線で精管の様子を調べ精管の詰まっている場所を特定し、異常が発見された場合には、必要に応じて精路形成治療を行います
ホルモン検査は下垂体や精巣から出ている男性ホルモン(テストステロン)、卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体化ホルモン(LH)・プロラクチン(PRL)などの量を測定し、精巣、下垂体の機能、高プロラクチン血症の有無を調べます。FSHは高すぎても低すぎても造精機能障害が起こる事がわかっています。テストステロンは正常であると250-1100ng/dlですが血中のテストステロンが低下すると精巣の精子を作る機能に問題が起こり、FSHは正常値は2.9-8.2 miu/mlの間で高すぎても低すぎても造精機能障害が起こり、LHの正常値は1.8-5.2miu/ml、PRLは1.5-9.7 ng/mlですが、LHが高い場合は精巣の精子製造機能に、PRLが高いと視床下部、下垂体疾患に異常があるとわかっています。